ソフトテニスの試合でもっとも多いルールのトラブルが「サービス関連」です。「フォルトだと思っていなかった」「フットフォルトを取られた」「ネットレットはやり直しになるの?」——サービスのルールには細かい規定が多く、初心者はもちろん経験者でも混乱することがあります。この記事でサービスルールを完全に習得して、試合でのミスを根絶しましょう。
🎯 サービスの基本ルール
ソフトテニスのサービスには複数の規定があります。まず全体像を把握しましょう。
① 打てる回数:ファーストサービス(1回目)とセカンドサービス(2回目)の計2回。ファーストがフォルトになった場合のみセカンドを打てる。
② 打つ位置:ベースライン後方(コート外側)。センターマークを境に、得点に応じて右サイドまたは左サイドから打つ。
③ ボールのトス:サービス前にボールを手(またはラケット)でトスアップする必要がある。トスせずに打つことは禁止。
④ ボールの入る位置:打ったボールがネットを越えて、対角線上のサービスコートに入ること。
⑤ レシーバーが準備できてから:レシーバー(受ける側)が準備完了の姿勢になってからサービスを打つ必要がある。
これらの基本規定のうちどれか一つでも違反すると「フォルト」になります。ファーストでフォルトになれば次はセカンドサービス、セカンドでもフォルトになれば「ダブルフォルト」で相手のポイントです。
📍 サービスを打つ位置(スタンス)のルール
サービスを打つ際の立ち位置には厳格なルールがあります。
立つ場所:ベースライン後方(ベースラインを踏んではいけない)のコート外側。センターマークとコートのサイドライン(延長線)の間に立ちます。
右サービス(デュースサイド):第1ポイントはコートの右サイドから打ちます。センターマークの右側に立ちます。
左サービス(アドサイド):第2ポイントはコートの左サイドから打ちます。センターマークの左側に立ちます。以降、ポイントごとに右・左・右・左と交互に変わります。
右・左のどちらから打つかはそのゲームのポイント数(偶数/奇数)で決まる
| ポイント数(サービスゲーム) |
サービスを打つサイド |
ターゲット(有効エリア) |
| 0対0(ゲーム開始) |
右サイド(デュースサイド) |
相手の左のサービスコート |
| 1対0または0対1(1ポイント後) |
左サイド(アドサイド) |
相手の右のサービスコート |
| 2対0など(2ポイント後) |
右サイド(デュースサイド) |
相手の左のサービスコート |
| デュース(3対3) |
右サイド(デュースサイド) |
相手の左のサービスコート |
⚡ サービス動作のルール
サービスを打つ動作自体にもルールがあります。以下の行為は反則となります。
①
トスは手で行う
ボールを手で上に投げ上げてから打つのが原則です。ラケットでボールを弾いて上げる「ラケットトス」も一部認められる場合がありますが、多くの公式規則では手によるトスが規定されています。
②
スイングを途中で止めてはいけない
トスアップしてラケットのスイングを始めた後は、途中でスイングを止めることができません。スイングを始めた後に中断した場合は「フォルト」となります。トスが乱れたからといってスイングを止めると反則になります。
トスが乱れたと思ったらスイングを開始する前に判断する必要がある
③
ボールはサービス前にトスアップすること
ボールをトスアップせずに(手に持ったまま)ラケットで直接打つことは禁止です。また、トスアップしたボールを一度キャッチして再びトスし直すことも、スイング後の場合は認められません。スイング前のトスのやり直しは認められます。
④
サービス動作中は体をコートに入れてはいけない
サービスを打つ際、ジャンプして空中でボールを打つことは認められています。ただし、着地(またはジャンプした足)がベースラインを踏み越えてはなりません。
📐 サービスが有効になるエリア
サービスしたボールが有効(イン)になるには以下の条件を満たす必要があります。
条件1:ネットを超えること(ネットの上を通り越す)
条件2:ネットに触れずに相手コートに入ること(ネットに触れた場合は「レット」でやり直し)
条件3:対角線上のサービスコート内(またはラインの上)に入ること
条件4:ボールがサービスコートのラインに触れている場合は「イン(有効)」
ラインに触れた場合はイン(有効)。ラインの外側に少しでも触れなければアウト
対角線上のサービスコートとは、右サイドからサービスの場合は相手コートの向かって左のサービスコート(ネットを挟んで対角線上)、左サイドからの場合は相手コートの向かって右のサービスコートです。
❌ サービスフォルトの種類と詳細
サービスフォルトには複数のパターンがあります。それぞれの内容を正確に理解しておきましょう。
フォルト①:ネットフォルト
打ったボールがネットに当たって相手コートに入らなかった場合のフォルトです。ネットに当たって自コートに戻ってきた場合や、ネットに当たってネットの手前に落ちた場合が該当します。
サービスのネットフォルトはセカンドサービスを打つ機会になる(ファーストの場合)
フォルト②:アウトフォルト(サービスエリア外)
ボールが相手の正しいサービスコートを外れて入った場合のフォルトです。サービスラインより後ろ・センターラインを越えた・サイドラインを越えた場合などが該当します。
ターゲットのサービスコートを意識し、サービスの着地点を練習で確認する
フォルト③:スイング中断フォルト
トスアップ後にスイングを始めてから途中で止めた場合のフォルトです。「トスが悪かった」という理由でも、スイング開始後の中断はフォルトになります。
スイングを始める前にトスの高さ・方向が安定していることを確認してから動作を開始する
フォルト④:ダブルヒット(2回打ち)
サービスでボールを2回連続してラケットで打ってしまった場合はフォルトです。意図的でなくても2度ラケットに触れた場合は反則になります。
フォルト⑤:フットフォルト
サービスを打つ際に足がベースラインを踏み越えた場合のフォルトです。詳細は次のセクションで解説します。
フットフォルトは知らずに犯してしまうことが多い反則です。正確なルールを確認しておきましょう。
① ベースラインを踏む・越える:サービス動作中(スイング中・打撃の瞬間を含む)に足がベースライン上に触れるか、ベースラインを越えてコート内に入った場合。
② センターマークをまたぐ・越える:サービスを打つサイド(右または左)以外のゾーンに足が入った場合。右サイドでサービスの際にセンターマークをまたいで左側に足が入ると反則。
③ ランニングサービス(走りながらのサービス):サービス動作中に連続的に走ったり歩いたりすること(ジャンプは可能)。
フットフォルトはジャッジが気づかないと流れてしまうことがあるが、明らかな反則であることを把握しておくこと
フットフォルトが起きやすいパターン
①強いサービスを打とうとして体が前に出てしまう:体重を前に移動させる際に無意識に足がベースラインを踏み越えるケース。練習中から意識的に確認する必要があります。
②助走をつけてサービスを打つ癖がある:助走をつけてサービスを打つことはルール上認められていません。サービスは静止した状態から動作を始めるのが原則です。
③センターマークを意識していない:右サイドから打っているつもりでセンターマークをまたいでいるケース。試合前にラインの位置を確認しましょう。
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🔄 ネットレットのルール
「レット」はフォルトではなく「やり直し」になる特別なルールです。サービスに関するレットはネットレットが代表的です。
サービスしたボールがネット(またはネットコード=ネットを張るロープ)に触れながら、対角線上の正しいサービスコートに入った場合は「ネットレット」と呼びます。この場合、フォルトにはならず、そのサービスを打ち直します。
ファーストサービスのネットレット:ファーストサービスのままやり直し(まだ2回のサービス機会が残る)
セカンドサービスのネットレット:セカンドサービスのままやり直し(ファーストが失敗した後のセカンドサービスを再度打てる)
セカンドサービスのネットレット後はセカンドサービスのやり直し(ファーストからではない)
ネットに当たっても、正しいサービスコートに入らなかった場合はフォルトになります(レットにはならない)。
例:ネットに当たって自コートに戻ってきた → フォルト
例:ネットに当たって相手コートのサービスライン外に入った → フォルト
例:ネットに当たってサイドラインの外に入った → フォルト
👥 ダブルスのサービス順序ルール
ダブルスではサービスの順番に複雑なルールがあります。試合中に混乱しないよう、事前に正確に理解しておきましょう。
ダブルスのサービス順序の例(Aチーム=A1・A2、Bチーム=B1・B2)
第1G
→
A1がサービス
→
Bチームがレシーブ
第2G
→
B1がサービス
→
Aチームがレシーブ
第3G
→
A2がサービス(A1と交代)
→
Bチームがレシーブ
第4G
→
B2がサービス(B1と交代)
→
Aチームがレシーブ
第5G
→
A1がサービス(繰り返し)
→
Bチームがレシーブ
①サービスは1ゲームごとに交互(AチームとBチーム):サービス権は1ゲームごとにチームが交代します。
②同チーム内では選手が交互:Aチームのサービスゲームでは、A1とA2が交互にサービスを担当します(A1 → A2 → A1...の順)。
③一度決めた順序は変更できない:試合開始前に決めたサービス順序(どちらの選手が先にサービスするか)はゲーム中に変更できません。
④タイブレークでもサービス順序は継続:タイブレークゲームでも通常の順序でサービスが続きます。タイブレーク中は1ポイントごとにサービスが交代します。
サービス順序を間違えた場合(ウロングサービス)はそのゲームのポイントが取り消しになる場合があるため、常にサービス順序を把握しておく
💡 フォルトを減らすための実践ポイント
サービスフォルトが多いと試合の主導権を握れません。フォルトを減らすための具体的な対策を解説します。
1
トスの安定化から始める
サービスフォルトの多くはトスの乱れから起きます。毎回同じ高さ・同じ位置にトスアップできるよう、壁打ちや素振りでトス練習だけを行うことも効果的です。一定のリズム・動作でトスできるようになると、フォルト率が大幅に下がります。
トスの目標位置にシールや目印をつけて練習すると安定しやすい
2
セカンドサービスのテンション管理
ファーストフォルト後のセカンドサービスで力が入りすぎてダブルフォルトになるケースが多いです。セカンドサービスは「確実にコートに入れる」ことを最優先に考え、スピードを落としてスピン・スライス系のサービスを使うなど、入れることを優先するマインドセットが重要です。
試合ではファースト80%・セカンド70%の確率を目標に設定するとよい
3
フットフォルトを防ぐルーティン
フットフォルトを防ぐために、サービスを打つ前にベースラインから一歩後ろに下がった位置に立つ習慣をつけましょう。体が前に流れてもベースラインに触れにくくなります。また、サービス前に自分の足の位置を確認するルーティンを作ることも有効です。
4
ターゲットゾーンを意識した練習
サービスコートの特定のエリアをターゲットとして定め、そこに打てるよう繰り返し練習することが、アウトフォルトを減らす最短の方法です。「センターへ」「ワイドへ」などの2〜3パターンのコースを安定して打てるようになることを目標にしましょう。
5
サービスのルーティンを固定する
プロテニス選手がサービス前に必ず同じ動作(バウンドを数回つく、深呼吸するなど)を行うのには理由があります。一定のルーティンをつくることで精神的な安定感が生まれ、緊張時でも安定したサービスを打ちやすくなります。
❓ よくある質問Q&A
Q1
サービス前にボールを何回バウンドさせてもいいですか?
A:回数に明確な制限はありませんが、長すぎる場合は審判または相手プレーヤーから注意を受ける場合があります。一般的には2〜3回程度が目安で、プレーの流れを妨げない範囲であれば問題ありません。試合のテンポを維持することがマナーとして求められています。
Q2
ファーストサービスがネットレットになった場合、セカンドサービスの権利はありますか?
A:ネットレットはやり直しなので、ファーストサービスのままやり直しになります。したがってセカンドサービスの権利は失いません。セカンドサービスでネットレットになった場合も、セカンドサービスのやり直しとなります。
Q3
サービスで打ったボールが相手選手の体に当たった場合はどうなりますか?
A:ボールが相手選手の体(またはラケット以外)に当たった場合、バウンドする前であれば通常そのボールを打ったサーバーのポイントになります。ただし、ボールがサービスコート外(フォルトになるコース)に飛んでいた場合の判定は、審判や大会ルールによって異なる場合があります。
Q4
サービスのトスが乱れた場合、スイングを止めることはできますか?
A:スイングを始める前であれば止めることができます。ただし、スイングを一度開始した(ラケットを後ろに引いて前方への動作を始めた)後にスイングを止めるとフォルトになります。判断が難しいケースもありますが、「スイング開始前にトスの状態を判断する」ことを習慣づけることが重要です。
📝 まとめ
サービスのルールはソフトテニスの試合を左右する重要な要素です。フォルトを減らし、相手へのプレッシャーをかけるサービスを打つためには、ルールの正確な理解と継続的な練習の両方が必要です。
- サービスはファースト・セカンドの2回チャンス。セカンドも失敗するとダブルフォルト
- サービスを打つサイドはポイント数に応じて右・左・右・左と交互に変わる
- スイングを始めた後は途中で止められない(フォルトになる)
- ベースラインを踏む・越えるとフットフォルト(フォルト扱い)
- ネットに触れて正しいサービスコートに入った場合はネットレット(やり直し)
- ダブルスではゲームごとにサービス権が交代し、同チーム内では選手が交互
- フォルトを減らすにはトスの安定化とセカンドサービスのメンタル管理が重要
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